金持ち天ぷらと貧乏天ぷら〜お金と工夫〜

※これはフィクションです。

 

とある町の大通り。

そこに天ぷら屋が2軒オープンしました。

 

一つは、お金持ちのオーナーのお店。

もう一つは、そうでもない貧乏なオーナーのお店でした。

 

開店1ヶ月。

二つのお店はとにかく頑張りました。

 

金持ち天ぷら屋は、お金をふんだんに使って。

貧乏天ぷら屋は、お金の代わりに頭を使って。。

体制。

金持ち天ぷら屋のオーナーは、店長を決めず、自分とみんなで頑張ろうと言いました。

貧乏天ぷら屋のオーナーは、経験者を店長に任命し、全て任せました。

 

スタッフ。

金持ち天ぷら屋は、経験豊富なスタッフを数人配置し、各地からたくさんのスタッフを呼び寄せ、余裕を持って運営できるようにしました。

貧乏天ぷら屋は、経験者1名、他のスタッフは地元の素人ばっかりで、運営はギリギリでした。

 

お給料。

金持ち天ぷら屋は、経験未経験問わず、スタッフにほぼ均一に渡しました。

貧乏天ぷら屋は、店長と店長候補にできるだけ多く渡し、その他のスタッフには最低限渡しました。

 

料理。

金持ち天ぷら屋は、オーナーのこだわりで、いろんな種類の食材を準備し、豊富な品数を用意しました。全て手作りにしました。

貧乏天ぷら屋は、割安に済ませるため、限られた数の食材を大量に仕入れるしかありませんでした。なので、品数は貧素でした。

店長の判断で、手間をかけなくても美味しい料理だったら、客に出しました。

 

メニュー表。

金持ち天ぷら屋は、天ぷらを知らない人はいないのに、カメラマンが撮影した綺麗な写真を掲載したメニューを作りました。

貧乏天ぷら屋は、手書きで文字だけの、簡単で質素なメニューを作りました。

 

接客。

金持ち天ぷら屋は、とにかく素早く、次から次へと量をこなすのに集中しました。顔は真剣そのものです。

貧乏天ぷら屋は、多少遅れてもいいから、きちんとした仕事をするよう心がけました。

できるだけ、お客さんに笑顔で話しかけるように心がけました。

 

宣伝。

金持ち天ぷら屋は、ホームページにお金をかけました。

貧乏天ぷら屋は、看板と店内を綺麗にし、知り合いに声かけしました。

 

1ヶ月後。

金持ち天ぷら屋は、売り上げの倍の大赤字。

余裕があり、誰かがやってくれる状況では、スタッフも育たず、皆烏合の衆のまま。

スタッフは成長せず、赤字だから給料も上がらず、毎日同じことの繰り返しに飽きていました。

 

一方、貧乏天ぷら屋は、金額は小さいのですがなんとか黒字。

そして、毎日忙しく働いたスタッフは、順調に成長し、誰に店を任せても大丈夫になりました。

スタッフはお金がないなりに、アイデアを出し、毎日工夫・改善していたので、達成感とやりがいを感じていました。

 

2ヶ月後。

金持ちオーナーは、儲からない店に飽き、早く手放したいと思いました。

貧乏オーナーは、次は蕎麦屋をやろうとワクワクしてました。

 

ある日、お会計の時に、お客さんは言いました。

 

「美味しかった。また来るね」

 

そのお客さんは、どちらかのお店の常連となりましたとさ。

 

トッピンパラリのプー。

 

※これはフィクションです。

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